水と土の芸術祭2015 大矢りか氏の作品『田舟で漕ぎ出す』。
広く鳥屋野潟を見渡せる鳥屋野潟公園流れのエリアで“係留中”だ。
炎天下、木の枝を組み合わせている彼女の姿を何度も拝見していた。
そのうち枝と枝との隙間は泥壁で塗り固められ、最後に舟の中に稲。
文字通り“田舟”が出来上がっていきました。
潟の開拓は泥水との戦い。言い換えれば人間の営みは大地と水とのせめぎあいの繰り返しのなかで成り立っていったのでしょう。
植えられた稲が実り、収穫の時期を迎えようとしています。
先人たちはどんな思いで刈入れを行ったのだろうか。
潟に乗り出さんとする舟を眺めていると、いろんな思いが止めどなく頭に浮かんでは消えていきます。
写真は思い切ってタテ位置。両側をバッサリ切って実った稲穂にピントをあわせてパシャリ。
RVP100 180㍉ NikonF5
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