台風の影響の出始めと終わりは天候の条件次第ではダイナミックな朝・夕焼けが起きやすいと言われます。この日の朝焼けはその条件にピッタリと当てはまりました。
全天を覆う雲は地平線近くでパッカリと割れ、朝焼けの期待度は十分。
また湿り気を感じる南風は雲を整列させ、規則性を与えています。
「風が無ければ湖面が鏡のように輝き、際を境に上下真っ赤になるのに」と欲が出てしまったが、なるわけありませんね。
午前4時40分、上沼橋の親柱の上に三脚を載せて待つこと10分。
地獄の釜の蓋を開けた様なおどろおどろしい朝焼けになってきました。
散歩中の2人のおばちゃんも「なにコレ? なんか起きるよ!」と燃え盛るような朝焼けをなかば緊張気味に眺めています。
雲の瘤が向こう側から頭上へと赤く塗り固められていき、赤く反射する部分とそうではない部分との陰影がクッキリしてきました。
それが、幾重にもなって広がっていきます。
一年に数回あるかないかの朝焼けでしたが、まさにこの時間、台風直下の九州では被害が出始めていたのですね。
あの時のおばちゃん達の会話を思い出しました。
RVP100 28㍉F値8 NikonF5 上沼橋から鳥屋野潟を望む
レンズを絞り過ぎたかな、回析現象でなんだか不鮮明だ・・ずっと心残り
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