花穂の姿形から武士が弓矢を入れたカゴ、つまり靫(うつぼ)に似ていることからこの名前が付いたらしい。もしくは、花は花穂の下から順に上へと咲いていきテッペンで終わり、終いには茶色く枯れ色に変わってしまう。それで夏枯草(かごそう)とも呼ばれているのだそうだ。
辞書とかネットにそう書いてあった。
僕は今の今までこの野花の名前の由来を海に住んでいるあのウツボだと思っていた。岩の隙間からギャッ、ギョロッと吠えた姿が印象的なウナギのオバケみたいなヤツ。
だからこの写真を撮影している時も「どこがウツボなんだぁ~」となる。
撮影する手を止めて周りに点在する花穂を真上、真横、真下から、更に指で花のベロをめくり上げたりする。
あのギャング顔を連想させる接点が何処にもないのだ。
おかしい・・
なにかが間違っている・・
武士の時代から現代までに花が進化して、昔の面影さえ無くなってしまったか・・
いや、無理があるね・・
でも変だ・・
夜、風呂に入っている時にまた思い出した。
・・どこがあのウツボなんだろうと。
それで風呂上がりに発泡酒飲みながらネットや図鑑で調べて見た。
・・あれまぁ!
ウツボは靫だったのね。
そもそも弓を入れる道具を靫と呼ぶのさえ知らない私。
写真
9日に咲き始めを確認している。
1週間後は雨。しかも暗くて撮影どころじゃない。2週間後の22日、土曜の午後に撮影した。終い花も目立っていて、咲き始めの花穂を探すのに容易でない。
写真のこの花・・背景が明るく見える位置から狙っている。
近くに獸糞があった。
落ちている小枝で払っても綺麗に無くならない。小枝や杉の葉?を敷き、腹這いになった・・そのせいかこの写真を眺めていると臭ってくる(実際の現場では臭いはしなかったが)。
RVP100 Ai-Micro Nikkor 105 f/2.8s NikonF3 阿賀野市 22日撮影
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