職場から戻って部屋に入ると、決まって窓の向こうにコイツがいる。
女房が言うには僕が帰宅する頃になると、どこからともなくやって来ていつもの定位置に鎮座しているらしい。
女房はその姿を見て「ヤツ(俺のこと)が帰って来る」と予見する。
僕はというと「たぶん、そこにいるな」と確信してドアを開ける。
じゃあ、野良はそれなりにニッコリと出迎えてくれる・・いや、そうでもない。
僕が会社でどれだけペコペコしていようが、そんなのお構いなし風に「とにかく飯よこせっ!」ってな顔つきで僕の動きを目で追うんだ。
いつもそう。
コイツは親が掃き出し窓の向こうで生んだヤツ。
ある程度大きく育つまで親がいつもそばに居て、僕から食事をもらっていた。
それが、いつのまにか独りぼっちになっちまった。
4,5年経つだろうか、懲りもせずに僕を見続けている。
情けが出るわな。
寒い冬でもこんな感じなんだから。
あっ、朝もそうなんだ。
目が覚めて布団の中で丸くなっていると気になってくる。
「アイツ、腹減ってないかな」
「どうやってこの寒さを乗り切ってんだろ」
我が子を想う親のように心配になってくる。
そんでもって暗い部屋の中からそ~とカーテンを開けると・・
「ンニャ~・・」。
窒息しそうなぐらい抱きしめてあげたくなるんだな。
写真は12日、家に戻ってカーテン開けた時。窓越しに撮っている。
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