昔から、私の春一番は土筆でなくフキノトウに決まっている。コイツを見つけて摘まんでモミモミしたその指先を嗅ぐのが大好きだ。
冬の間、土の中で熟成された香りは濃厚で、その土地の土の臭いが薬味となる。
タバコを止めて数年経過した頃に嗅いだフキノトウの独特の苦みある香りは今でも忘れられない(喫煙で匂い神経が麻痺していたのだろうか)。
写真
湧き水を汲んだ序でに見つけた。
流れの落ち着く先には朽ち葉が幾重にもなり、行き場を失った清水はざらめ雪の底をなめまわし、土中へ潜り込んでいるみたい。
フキノトウは「もしかして雪を破って這い出たか」とその根元を手で触ってしまった(右側の下部)が、違った。
訪れたばかりの春をイメージしていたので、残り雪を画面の半分ほど入れて作画してみました。
RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/2.8s NikonF5 旧笹神村にて 14日の撮影
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