冷たいカオス・離れ犬が向こうからやって来る・その前に撮らないと!

近づいてくるワンちゃんより先にこの氷溜まりを覗き込んだ。

めぼしい対象を早く決めて撮影しないと、やって来る離し犬に踏まれてしまう。

気温が上がればその存在すら知られず儚くも消え失せてしまう氷の模様でも、見過ごす訳にはいかないよう美しさが氷の中に凝縮されている。犬には判らないが俺には判る。

さてワンちゃん、早朝で人影が疎らな公園だから飼い主はリードを離したか。

ご主人様はその犬をかなり信用しているようでゆっくりその後に続く。

犬は私という存在に気がついていて私をずっと視線に捉えて、時折ヘラヘラしたりニヤリ顔しながら近づいて来る(そう見てしまう私もいけない)。

ご主人様はその犬の顔が見れない。

・・犬が何を企んでいるのか・・そのケツ(失礼、後ろ姿)から想像することは出来ないに違いない。

それで太陽の光がどうのこうの・・なんて考える事も無く、慌てて画角を決めてパシャリしたのでした。

構図

画面を見ていただければ分かると思う。大きな楕円形状の気泡が36×24の構図の四隅にスッポリはまるようにした。ちょっとは画面が落ち着くだろうと。

大名物茶碗の曜変天目・・これまたとんでもない事を頭に浮かべて撮っている。そう言えばアレって日本に3個しかなく、いずれも国宝なんでしょ。一度覧てみたいな。

離れ犬のその後

ヤツはやっぱり俺にちょっかい出したかったみたいでそのうち走り出した。

その様子を見ていたご主人様が何かしら声を発したらピタッと止まった。

その場で周りの地面や雪溜まりに鼻をクンクンさせてご主人様が追いつくのを待っていた・・ただそれだけ。ご主人様が声を掛けなければどうなっていたのだろうか。

RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/2.8s NikonF5  1月末撮影

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