冬の日本海側特有の空模様 こんな天気が続けば誰でもしょげるよ

23日、午前7時前の撮影です。

頭上の雨雲が次第に折り重なって厚みを増し、陽を遮っているのでしょう、日の出時刻をとうに過ぎたというのに、辺りは暗いまま。

それでいて、遠く山々の稜線だけポッカリと雲の隙間が出来ている。

此方が暗くなるほどに山懐が明るく浮かび上がって見えてきます。

そのうちポツリと雨が落ちてきて、目の前の湖面が小さく花開き、先ほどまでの暗く沈んだ水面が俄にうごめいてきた。

そんなわけで、折角やって来たのだし、ボク一人だけの独占貸し切り状態だし、沼はいつになくゴミは浮いていないし・・と、岸辺を行ったり来たりしながらパシャリ。

カモ達のガナリ声は葦原の向こう側、こちらは微かな雨音のみ・・最初はそんな感じでしたが、次第に雨脚が強まって本降りとなった。

仕方なく引き揚げることにしました。

その途中で飛び立つヒシクイの野太い響きを背後で感じ振り返ると、鈍色の雲と沼の境目で遙か山々が相も変わらぬ姿で横たわっているのでありました。

*「鈍色=にびいろ」・・日本海側特有の冬の空色

RVP100 AI-Nikkor 35 f/2s NikonF5  新潟市・福島潟

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赤い滴 サルトリイバラ・秋の赤い実の中では評判が今一つ

夜明けの小舟・舟はそこが湖面であるのを忘れたかのようだ

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