葉の色艶や高貴な色合いの紫玉、加えて煩雑な枝が映り込まないとなると、何としても、ものにしたいと熱中した。
日を変えては撮影している私を見て話しかけてくる散歩中の方々も増えた。
写真は早朝、光周りが弱く、微かな風が時折吹いてくる中での撮影。
弱い風といっても、対生した葉や、たわわな実を抱えた細い枝ではひと吹きするたびに上下、左右に揺れ動き、小さなしなり音さえ発する。
その震えが鎮まり、いよいよレリーズしようと構えるとまたひと吹き。
ピンボケやら構図がハチャメチャなカットを連発したが、彼の紫式部も目にした伝統色の深緑と江戸紫がまどろんだ背景の中から浮かび上がった。
RVP100 55ミリ NikonF5 自家製レフ版使用
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