此処は胎内平・尼池。アクセス道路が冬季通行止めになる前に雪景色を撮りたくて来た。もっとも雪の降る日と僕の会社休みがタイミングよく重なったのだ。
霰交じりの雪がピタリとやんだ。陽射しで辺りが急に明るくなり、そして暗く沈んでいく。目まぐるしく変わる天気にいよいよ冬の到来を感じた。
尼池には静謐な大気が漂っていた。鏡のような水面に刷毛で履いたような細い風が吹く。張り出したミズナラの枝から雨水が落ちる。すると目の前に別次元の世界が現れてくる。
近く遠く蜃気楼のようにゆらゆら浮かんでくる。
7日撮影・胎内市
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