女子ジャンパーの沙羅ではない。シャラ(沙羅)は夏椿のこと。
その実が入っていた殻を撮っている。
胎内市ほたるの里の駐車場脇に5、6本あるかな。今現在は冬木立で夏椿は茶色い実だらけである。一見すると枯死しちゃった?と思うぐらいに悲壮な姿で立っている。
僕はこれを撮るために訪れたわけではない。天気上等なれど撮る対象が見つからない。なにかしら被写体でも探したいだけで来た。アジサイの風花・・目がいくがゴチャついている。蓮畑の看板・・どこだ?程度。辺りの風景は逆光だし。でも何か撮りたい・・それがコレだった。
手前の殻を主役にした。
ハスキーの三脚にGRを載せて構図を決めている。ピントもしかりチェックしてる。構図面では背後に邪魔なものが映り込まないように水平をいじって避けている。ピントは最初は殻の芯にあわせていた。でもチェックすると殻の表面部がボケてる。嫌だな~となって殻の表面部にあわせ直した。
被写体は四つ。家に帰って現像時に気に食わないカットは削除した。
天気も良いし風も弱かったからそれなりに集中した。バッテリーの容量がなくなり交換している。熊が心配と言えば心配。沢沿いに動いてるんじゃないかって。
あれは・・六年前・・
よく覚えている。実家に寄った帰りにこの場所で夏椿の実を撮ったんだ。そして一週間もしないうちに父が倒れて一月足らずで向こうの世界へ旅立ってしまったんだな。
・・あんときは・・リバーサルでもあったな・・
なもんで、今日、この実にカメラを向けた際にブルッときたさ。
母は・・どうなんだって。
縁起でもない・・やめよう、こんな話は。
f3.2 1/320sec iso200
12日撮影・胎内市
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