Auto H 50㎜f2
1964年1月から1972年12月まで製造された。この間、レンズ構成はそのままで様々な躯体変更がなされている。その後は1974年まで多層膜コーティングを施した H-Cタイプとなった。
H-Cタイプ前の主な躯体変更は以下の通り
マウント部
ビス穴なし⇒マイナスビス穴あり⇒プラスビス穴あり
絞りリング
縦縞模様⇒山型手掛かり
このレンズは(旧)と(新)を付けて区別する場合があると聞いた。
だが、(旧)タイプの躯体でもマウント部にマイナスビス穴があるものもある。我が家にやって来たレンズは(旧)タイプでもマウントビス穴なしタイプ。初期も初期ってことだ。
よく見かけるタイプは絞りリングが山型手掛かりがあるヤツ。レンズマウント部は間違いなく+ビス穴タイプ(完璧後期タイプ)になってるだろうと推察する。
一方アタイのはシリアルナンバーをその筋の年譜に当てはめると1966年頃の製造か。俺が小学校に入学する前。毛も生えてない頃のブツである(俺はその後に毛が生えて今では毛がない)。
孫みたいなブツになる。
激レア=美品レベル
美品レベルで税込み4,980円で売られていた。
買った。
手に取って驚いた。完ぺきに近い美しさ。箱入り娘みたいだ。ニコン独特の丁寧な塗装。スレ、傷、ほぼ無し。レンズの状態申し分なし。絞りリング、ピントリングとも適度なトルク。
それでも1月26日に思い切ってオーバーホールに出した。所有するなら可能な限り点検整備したい。レンズ沼に嵌まった者ならこうした行為は通過点に過ぎない。
お迎え日は2月7日
6日午前中に完成の連絡あり。迎えたのが7日。
家で記念撮影した。それがこの写真だ。
オーバーホールを終えて
僕は見た目は奇麗なブツにしか見えないが、プロの目では「レンズ傷・取れないゴミ・気泡あり」とのこと。レンズを光源に翳して粗探しする。やっとこさ、それらしき箇所を認める程度だ。
ようやくだ、これでもか~と思うぐらいに目を凝らし「コレか?」のレベル。レンズ周辺部の塵・埃は全く見当たらない。ほぼ万全な状態になって戻ってきたようなもんだ。
これで10,010円(消費税込み)。
さっそくNikonF3に取り付ける。専用のフードも抑えたし。
今度の週末は連休だ。撮影に持ち出したい。そうだ、絞り込み測光をやってみるか。それを経験したことがない。記事を読んでこうするんだ・・ぐらい。
考えていた通りのやり方でよいのか「イザ・実写!」である。
*真っ白い丼にレンズを入れ電気スタンドの光を当てている
この記事へのコメントはありません。