今年5月に次いで今月9日、2回目の「再会」。
ここまで傾げた小屋であっても、彼は周囲の経年劣化や市井の変遷などには目もくれず、両拳で右腕を右胸元に、左腕を左胸前方に突き出し、あの当時の雄姿のまま飛び続けていた。
ここは時間の止まった空間なのか?
一瞬頭を過ったが、それはすぐに打ち消された。
「囲い」はボロボロになりながらも、公道に面する地面や周囲はそれとなく草木が刈られている。それを考えると、此処にいるウルトラマンは今でも羨望の的であるに違いない。
雨上がりのお昼時に彼と向き合って僕はパワーを授かった。
この後、僕はそれまで微塵も考えてなかった臥牛山へ向かった。
理由?・・わからん!
そして単独で登頂し生還した。
これは歴史に残る快挙かもしれない。いや、きっとそうなる。
崩落防止の為一部コンクリート舗装された山道をビニール傘をストック代わりにして登る。ミズヒキの赤、トリカブトの類の黄の多さに目移りし歩調が緩む。若い女と連れの二匹の犬コロに追い越され、30代前後の男、50台前後の女、70台前後の男と次々先を越されはしたけどね。
頂上部が近づいて石垣が見えた。
半世紀ぶりだな・・・黒ずんだそれに手を添えた。
ヤマユリが所々で咲いてたんだな。
下山後は街に繰り出し吊るし鮭を撮ったりしたのだった。
あぁ‥帰りに坂町駅前のみながわ肉屋でホルモン買ったべな。
出費はこの時の650円だけだった(店のばあちゃん、久しぶりだ)。
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