プロローグ
アンバランスな光景を求めて・・深い意味はない。ちょっとキザな表現になってしまった。要は「あれれ?」と感じるような場面に巡り会いたいのだ。
結果として夏でしか味わえない光と影を探し回ったようなもの。
これは前期高齢者には酷である。
本題へ
古い建物が取り壊されていた。周囲には防音・防塵ネットが張られていたが、それ以上に両脇の高いビルの壁がその役目してるように見えてしまう。
午後の4時過ぎの太陽がダイレクトに剥き出しのコンクリートや鉄筋、ユンボに突き刺さって、その眩しさに目がくらんだ。一方で影はどこまでも暗く落ち込んでいる。
夏の太陽光線は午後になっても強烈で直線的だ。
陽の当たるところと影の部分の明暗差にパンチがある。
こんな光加減は新潟ではこの時期だけだろう。冬がやってきたらきっと懐かしむに違いない。
裏路地を歩いていてもNEXT21のテッペンが見える。鳴り物入りでオープンしたファッションビルは空きスペースが目立ち、活性化対策の一環として行政が入居してるが集客とは無縁である。
表通りから一歩入り込めば市井の日常がそこにある。
民家や累代に亘り建っている墓を手前に時代の先駆けともいうべき高層ビルを後景に配して「時の流れ」(うまく表現できないや)とかアンバランスな日常を表現してみたかった。
撮影は通りすがりにポチっているが、撮り終えて歩きながらこんなこと考えていた。時代に取り残された・・は手前の墓ではなく向こうのファッションビルではないのかって。
2枚とも17日夕方5時頃の撮影
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