1秒の波動・ND8・Ai-Nikkor35f2s&Rollei Retro80s

Rollei Retro80s(ISO50) Ai-Nikkor35f2s NikonF3

2月11日、建国記念の日に新潟市関屋浜で撮影してる。

撮影後は古町地下街西堀ローサでモーニングを食べた。

肉厚な食パン、ハムの入ったスクランブルエッグにバターとジャム、サラダにヨーグルト、そして器いっぱいに注がれた熱いコーヒーを美味しくいただいた。

僕にとってはプチ贅沢な時間なのだ。

客が俺っきりしかいない広い店内で食事しながら撮影時のコトを考えていた。

どこをどう切り取るか?

これが超難しい。

砂浜をなめてくる波が重なる中心に位置して、波同志がぶつかって砕けて引いていく時にシャッターを切るようにした。まぁ、前回撮影時と同じ感覚ですね。

やっぱりね、波の中心の真ん前に位置する・・は無理ですわ。撮れたとしてもそれは偶然性が強い。その偶然を引き当てたい思いから半ば機械的にレリーズを繰り返している。

「数打ちゃあ、当たる」・・だわな。

当然、何度繰り返しても「偶然」をその瞬間に感じたことは一度もなかった。せいぜい「今のでどうかな」とか「いったかな」程度の手応えぐらいだ。現像が仕上がるまで全く判らないのだ。

砂浜のすり鉢状の窪地を探してみた。

ギリギリ波の影響を受けない砂地に三脚の脚をブスッと刺し、レンズは波が到達するだろう範囲を画面に入れて待つしかないですわ。そうしてパシャパシャを繰り返すんですね。

Rollei Retro80s(ISO50) Ai-Nikkor35f2s NikonF3

砂浜をかけてくる波が扇状に広がって、その縁が別の扇状に広がった縁と重なり盛り上がって引いていく様をつぶさに観察しようと前に乗り出す。

すると足元の砂地が波に掬われ体の重心が崩れて倒れそうになるんだ。三脚もしかり。波の影響を受けない位置、しかも波同志が集束し易い砂地は・・と考えると窪地なんだよね。

1秒

ND8フィルターは3段分減光する。

フィルターをレンズに装着して露出を計ると、最小絞り付近でようやく1秒だ。物足りない気がした。2秒は欲しい・・けれどもそうしちゃうとまぎれもなくオーバー露出になっちゃう。

したがって僕の意図した露出値ではなく、必然的に1秒になった。

もっと減光するフィルターが欲しい・・正直、駅前のYカメラ量販店へ出かけようとしたぐらいだから。まぁ、仮に行ったところで、商品があるかどうかなんだけどね。

1秒でいく。

太陽と雲の加減で絞り値を22と16でやっていく。カメラは当然ミラーアップだ。構図をそれなりに決めたら波の動きを見ながらシャッターを切る。その繰り返しとなった。

懸念

フィルムだ。

Rollei Retro80sは一昨年まとめ買いしたヤツ。1本あたり600円強の価格だったから思い切ったが、それ以来銀塩熱が急速に冷めてしまって冷蔵庫にとっては無用の長物になっていた。

妻から「なんとかせぇてば~」と何度も小言を言われた。

なもんで最近は、もっぱらコレ。

ただ特性ってもんがある。

このフィルムの特性は黒の締まりが頭抜けていること。ハイライト部が飛んでしまいがちなこと。それを考えると、こうした写真の場合は得意じゃないなと素人考えでも判った。

それを承知でこのフィルムを使用してる。

このフィルムの使用に際して、ISO25でもよかったかなと今にして思う。

今後はAdox CMS20Ⅱあたりも候補に挙げようか。ただし価格だわな。

2月11日撮影

現像データ

Silversalt Dev.(1+30) 11sec(30/60/2) 20℃
二浴定着

ND8フィルターで長秒撮影を楽しむ・Rollei Retro80s

浜風が通る場所 ・Spur Silversalt 現像液の小分けとは

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

PAGE TOP