古町を独りで歩けたよ。コロナの影響か、廃れてしまって人が寄りつかなくなったかは解りませんけど、休日の日中にしてはすれ違う人は疎らである。約20メートル先を歩く夫婦の会話が聞こえてくるんだ。駐車場のことでババアが旦那にプチ切れていたな。
「ホッラァ~・・コッチが近いでしょ!料金も一緒だし!」と目の前の駐車場を指さす。
ソレを知らず聞いてて思わずニンマリしたよ。
あの旦那は俺と一緒の類いだなって。奥様に頭が上がらないんだ。ひたすら(実は経験則を心得ている)嵐が過ぎ去るのを沈黙という砦でやり過ごすのだ。
アーケードの中を歩いてたらビルとビルの細い路地で造花?がライトに浮かび上がっていた。その先を追うと玄関がある。「オォ~これこれ、隠れ家みたいな雰囲気だ」とポチったのでした。
ガミガミに沈黙で耐えていた旦那さんを想ったよ。
あの方は独りで息を抜く居場所が必要なんじゃないかって。
(たぶんあると思うよ、あの感じは 😀 )
『谷閒の百合』は文豪・バルザックだよね。此方はビルとビルの間の椿かな。
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