Kodak T-max100 Ai-Nikkor 35f/2s NikonF3
かなり強気である。でも、主張する権利はあって当然だ。「命 頂きます」じゃないだけマシである。「車 どうなるか知りません」と同等レベルの凄みとちょっとだけ人肌を感じる。
駐車場は狭い。3台入るかどうかだ。もっとも更地である。
此所にはアチラ系ニオイのする車があって、カメラを向けると狙われる気がしたんで止した。「アチラ系」と感じたのは車が軽じゃないしラメ入りの塗装だしそれに周りにアチラ系のお店が多数あるからだ。
(ワタシの範疇ではアチラ系は軽自動車には乗らない・・ことになっている。総合的に判断し、「アチラ系」と記したが、この基準は極めて捻くれて個人的見解に傾いている)
カメラを構えていると背後から白いワイシャツに黒のパンツを穿いた男が鍵をジャラジャラさせながら近づいてくるのが判り、此方は子ネコのように縮まってしまった。
どうしよう、でも悪いことはしていない、じっとしていよう。
男は此方をチッと見ると、ある店の裏口の前で止まった。鍵を持ち直してるのか、背中の向こうでジャラジャラさせ、ドアを開けて中に入っていった。ドアが閉まる時、空気が抜けるような音、ブシュ~と。
ドアの向こうでのぞき穴からコッチ見てるのか?
勝手に空想してたら、いよいよ怖くなって、その場をあとにしたのでした。
その場を離れながら、もしも無断駐車の本人を見つけたら百万は現金で頂くのだろうか、その場合は帯封の付いた札束なんだろうか、いやいやその前に事務所に連れて行かれるのだろう、手足を縛られ猿ぐつわされるのかな、いろんな空想が頭に浮かんでくるのでした。
怖いと感じた心の振幅はとうに消えて、ほくそ笑んでいたのでした。
📷データ:前投稿写真と同じフィルム
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