葉を広げた直径で約100㎜、花の大きさは10㎜あるかないかだろう。
昨年花を付けた姿を見かけ、「今年はどうなんだろう」と、確かめに出向いたら、1年前よりは色付いて、心なしか花芯が立ち上がった感じに見えました。
ショウジョウバカマのおチビちゃん、矮小種だろうか。それとも別種か。
朽ちた切り株は一面が苔に覆われ、その中にポツンと一つだけ、「私は他の仲間達とは住む世界が違うの」みたいに孤立し、物静かな姿で咲いていました。
周りは普通のショウジョウバカマだらけ。
何でなんだろう。どうしてこいつだけチビ助なのだろう。
出会ってから3年を迎えている。
RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/2.8s NikonF5 阿賀野市 4月上旬撮影
近所の母さん
撮影中に近所に住んでいるという母さんが「写真ですか?」と声を掛けてきた。
「ハイ、これの写真を・・」と、体をずらしてその人が観やすい位置に立つ。
「あぁ、それね。いつもあるの・・そこに・・」
周りの様子を知っているようだし、カメラにも興味あるみたいなので(そのカメラ、ニコン?と聞いてきた)少し立ち話。
すると、昔の様子を話してくれた。
斜面一面がショウジョウバカマで色づいたこと。それが終わるとイワカガミがより一層輝きだして、それも終わるとナツハゼが・・。
ナツハゼの話になると寂しそうに・・
「盗られたの。私たち、根こそぎ掘り起こして車に積み込む様子を見ていたんだけど、しっぺ返しが怖くて警察にも連絡できなかった・・」と。
その人はこの里山が春を迎える度に華やいでいた当時の光景やナツハゼの木を思いだして寂しくなるという~・・こないだ、優しげな婆さんからバナナを頂いた場所でのお話し。
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