“沼氷(ぬまごおり)”や“潟氷”(かたごおり)という呼び名でもあるのかな、と調べてみたが、探し方が悪いのか熱意が足りないのか、なかなか出てこない。
そのかわりに“河氷”もしくは“川氷”という呼び名がある事をこの歳になって初めて知った。いずれも“かわごおり”と読むのだそうだ。
湖面や川が結氷した様子を表しているのだが、言葉にすると響きや余韻に情緒があって、音読みに比べ敬いの念を感じる。・・・これって言葉には魂が宿る・・あの大和言葉なのかな・・なんて勝手に想像してしまいます。
22日早朝、晴れてくれた。暗いうちから待っていたのは言うまでもありません。
岸辺のこちら側が薄く結氷していて「静かな夜明けだ」なんて思っていたらすぐ近くで「ゴワッ」「ギ~ッ」・・ヘンテコな音が聞こえてきました。何だ?今の・・と辺りを見渡しても誰もいません。そのうちまた音、音。
しばらく耳を澄ましていてようやく心得ました。氷の動く音だったのですね。
山の端が久しぶりに赤く色付いてきましたが、こちらの岸辺はまだ影の中。
舟や雪の表情が読み取れる明るさと朝焼けの赤が潰れないギリギリの時刻を意識しながら待ち続け、パシャリとやったのがご覧の写真になります。
この後、潟の奧から水が氷の上を舐めるように押し寄せてきましたが、併せて雪もちらつき始め、やがて山の端も白いベールの中に入り込んで、少しずつ形が崩れ、終いには何も見えなくなってしまいました。
RVP100 AI-Nikkor 35 f/2s NikonF5 1月22日撮影 福島潟
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