振り向く人も、まして、足を止めて覗き込む人もなく、氷雨に濡れる狐色の小さな実・・その名はヘクソカズラ。
漢字にすると“屁糞葛”・・余計に切なくなってきます。
おちょぼ口風の小さな花からは想像もつかない名前だ。たぶん花の可憐さも吹き飛ぶほどの強烈な臭いなんだろうな。
オイラは試した事がないが、生長が著しい夏場、折り曲げたり、組織を傷つけたりしたその指を嗅ぐと、生臭く腐った臭いがするらしい。
「臭いが形で見えるんだよ~!」それほど強烈ってことなんだろう。花言葉にいたっては“人嫌い”。どんだけ人を近づけたくないのかな。
“人嫌い”の実の前で雨が止んで、辺りが明るくなるまで待ってみた。
時間にして2時間近く。8時頃に見つけた後、雨がザ~と降り出して、9時頃に落ち着いたり、また降ったり。10時頃に止んで、明るくなって、その時に、レフ板を下に置いて撮影したのでありました。
“人嫌い”でもこの時ばかりは狐色した実を美しく見せてくれたかな。
RVP100 AI Micro-Nikkor 105 f/4s NikonF5 12月18日撮影
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