20㎝以上の大物鱚が釣れるらしい。特に天候が回復した今日のような朝は狙い時。いつになく太公望が押し寄せているのはそのせいか。午前4時には南浜に着いたが、砂浜は彼らの足跡だらけ。
胴長を身につけ遠浅の海へ入っていく人もいる。突堤の先端、釣り人が剣山のように見える。海面で魚がピョンと跳ねる。寄せては返す波の音が心地良い。
見渡す限り釣り人だ。釣り竿を持ってないのはボクだけ。なんだか場違いな感じがする。と言うのも、彼らの脇を抜ける際、皆一様に怪訝な顔をしてボクを見る。
「あいつ・・・手ぶらで・・・なにやってんだ?」みたいな。
ボクが小さく高性能で華奢なGRを右手に握ってるなんて知る由もない。

















