10月末のある秋晴れの日のこと。
図書館で森山大道の写真集『ON THE ROAD』と『k』をじっくり堪能した帰りにポチった。西日に浮かび上がったマンホールの蓋にピントを合わせていたら、背後から車の接近音がした。
~ファインダーを覗いたままシャッターを押すタイミングを計ってる~
100㍍で1本のフィルムを撮り終える氏にしては、写真集を捲っていると、明らかに計算してる構図に出くわすときがある。偶然とは言えないようなカットが。
トリミングしていたなら、どうしょうもないのだけど、「考えないで、とにかく撮れ!」と言う割には、「考えることも必要なんだよ」と言ってるようなカットなんだよね。
そんなことで「とにかく撮れ」の意味は「撮りたいと思ったら躊躇せずに撮れ」のことであって、そうした所作の中にも「シャッターチャンスを意識する」じゃないのかなと。
まぁ、あたりまえのことなんだけど。
それにしても、たったの1枚なんて、ちゃんちゃらおかしなコト。
「量のない質はあり得ない」、これまたストレートに同感です。











