高台に立つと波の音がよく聞こえた。一歩前に出る。風の音が混じってくる。更に前に出ると潮の匂いが鼻をくすぐる。雲が陽を遮る際は目にする全てが鈍色のベールに包まれた。
陽が乏しくなるにつれ色彩が失われていく。
やがて波や風の音がことのほか大きく響いてきた。
視覚の働きが弱まり、替わって聴覚が次第に研ぎ澄まされていく。
29日撮影
記憶記念日
29、30の両日は僕の記憶記念日になった。記憶・・だからホントは書き留めること自体がおかしなことなんだけど、もうこのことを書くこともないであろうから。
あれから今日で97日目。ひとまず区切りがついた。
これから、この社会をどう乗り切っていこうか。今日は新たな旅立ち。
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