注:「瞬きするようにとりたい」・・はA氏の言葉です。A氏の撮影現場を何度か目撃したことがあります。立ち止まらない。風のようにサ~ッと近づいて、パパッと撮って行っちゃう。それでいて相手に二言三言声をかけている時も。ある場所からほとんど動かずにいる時も。あれは光と人影のクロスを狙っていたんですね。とにかく臨機応変。スナップが好きなんだと感じました。Yカメラ裏通りでA氏とバッタリ出くわしたことがありました。「Aさん!山田です」すると「わかってるよ!かしこまって、なんだい?」って笑ってました。気さくなんです。今年になって馴染みのカメラ店でA氏と長く立ち話をしました。カメラの保管管理で助言をいただいた。そうだ、GRの話もでた。「僕はフィルムの頃からGRを使ってる レンズは確かにいい ただひとつだけ 華奢なんだ」って。
家でいろいろと雑事をこなし、気分転換に街に出た。新潟駅前にやって来たが、家を出る段階では此処に来ようとは思っていなかった。逃げ出したい・・それが第一の目的だった。
それが何故かカメラ道具を携えてる。車の助手席に置いたソレを見て、写真が趣味で助かった~とホッとして身体の緊張がほぐれていく過程を身をもって感じた。
駐車場料金を支払うぐらいの金は持っている。いや、喫茶店で大好きな珈琲を嗜む事も出来そうだ。そう思ってきて、逃げ出したいという気持ちが写真を撮りたい気持ちへと置き換わっていく。
新潟駅周辺を歩きながら先日急死したA氏の事を考えていた。建物を眺めたり小路へ迷い込んだりすると、きまって「A氏も撮ってたな・・俺は真似してんのかな」となってしまう。
真似ならそれでもいいじゃん・・シャッター押すのは俺だし・・と気持ちを切り替えて臨もうとするが、どうしても身構えてしまう。他人の目が気になって仕方ない。
躊躇したり二の足を踏む・・考えること自体ナンセンス
(以前にA氏に言われたことがあった)
掲載写真
3日、新潟駅前万代口にある喫煙ブース。
A氏も何度か撮ってた場所だ。僕は此処を通り過ぎて引き返した。2カット撮る。サッとGRを取り出してパッと撮ってみた。A氏みたいに「瞬きするようにとりたい」です。
が、恥ずかしいんだよな・・。
3日撮影
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