立ち止まって耳を澄ますと、笑い声が飛び交っている。
その音にゆらぎを感じるのは風の強弱でしょうか。
時折、葉がすれの音や落ち葉を踏みしめる足音にかき消されはするも進むその一足ごとに、歓声はいよいよ強く、確かなものになていく。
さらに進んでいくと年配の男女が長いすに腰掛けてこちらを見ている。
堪えきれず、視線を足元に落とすと、このふきのとう。
あまりにもタイミングが良いと苦笑いしつつも、パチリ、パチリ。
枯れ葉をグイッと持ち上げた姿に春の訪れを感じました。
ところで撮影後に気づいたのですが、男女の姿がありません。
それに男の子達のあの歓声も全く聞こえなくなっていたのです。
山を越えて反対側へとまわりこむわけではないでしょうし、何か、不思議な空間に迷う込んだ気がしてなりません。
RVP100 105㍉ NikonF5 旧笹神村・滝沢にて
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