ACROS100Ⅱ Ai-Nikkor 35f/2s NikonF3
車なんて動けばいい、走ればいい、・・それ以上の美意識も価値観もこれっぽっちも持ち合わせていないボクが車にレンズを向けるなんてある意味「はしたない」と思っている。
車のバンパーって何のためにある?ありゃあ、ぶつかっても衝撃を和らげる為にある、つまり緩衝材の一部に過ぎん!・・今でも思ってるぐらいなんだから。
「バンパーが凹みました 修理します」・・ふざけんな的世界である。あれは凹ませるためにあるんだ!・・どう転んでも行き着くところはソコになる。
そんなボクが車にレンズを向けたのには訳がある。
「現像」が「幻像」なのか写真が上手く見えるんだ。
金属や硬かったりツルツルな表面の質感が飛び抜けて素晴らしく見えてくる。フィルムには相性ってあるのかな・・そんなこと感じてしまうくらい仕上がりがいい。
「幻像」でもよいから味わってみたくなるんだね。
8カ月前まではモノクロフィルムの現像に『現像⇒停止⇒定着⇒水洗い』という一連の基本作業があるなんて思いもしてなかった。最初の現像液投入で始まって終わるものと信じでいた。
遡れば中学時代にモノクロフィルムで撮影しカメラの蓋を開けてフィルムをビロ~ンと伸ばし陽にかざし「なんで写ってない?」と訝ってた時期があった。でもあの時期は疑問を解決しようなんて頭はない。
それっきりで、毛が生えて大人になっちまった。モノクロフィルムに対する感覚なんてこんな程度であったボクがクソ真面目な顔してストップウォッチをチラ見しながら一連の現像作業をこなしてる。
写真は現像失敗した朝、一発目のカット(マジほんと)。
自身の露出設定値や現像の仕上がり具合をチェックするのに駐車場お隣さんの車をいつもモデルさんにして撮っている(車の所有者とは面識がある)。
なんか、いいんだよね。この車じゃなくて現像の仕上がりが。
📷データ:ミクロファイン1:1 22℃ 10分30秒
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