知らなかったなぁ~。
一面が落ち葉だらけの駐車場の片隅で2輪並んで咲いていた。
林の中を進んでいくと小径脇の藪の中に咲いている子をチラホラ見かけたんだが、どうにも草木の葉や枝がうるさくて、写真を撮るのをためらっていた。歩きながら「バカマがここでこれだけ咲きだしてるんだから、日当たりの良い他の場所の方が撮り易いかも」なんて考えていた。
ところがフキノトウ採りと撮りを終えて駐車場へと戻ってきたら、傍らで咲いていた・・・判らんなぁ~・・隈無く周りを見渡したつもりでも気がつかないもんだ。
駐車場には僕以外の車の出入りがないようだ。車の轍がないし、人が歩いた痕跡もないからだ。と言うことは、この子にとって僕が初めて目にする自分以外の生命体であるわけだ。
あぁ~・・受粉媒体がいたかもな。
いずれにせよ、うつむき加減のこの子の顔を覗き込んでみた。
「コンニチワ 僕は人間です」
斜面に位置するから腹這いになれば撮影可能である。肩にかけたF3を地面に置いて、ポケットの中のGRⅢを探り出して、それをバカマの袴にあたる葉近くに一先ず置いて腹這いとなった。
おぉ~土の臭い、春の臭い。
片手を伸ばしてコンデジ掴んでマクロモードにすると、両肘をガチッと地面について覗き込んだんだ。ピントマークがグリーン表示されるギリギリまで寄ってみた。
まるで空から宇宙線が降り注いでるみたいな画像が表示された。
3月21日・旧笹神村にて
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