ACROS100Ⅱ Ai-Nikkor 24f/2.8s NikonF3
故郷の浜なのに地理的な位置関係があやふやだ。
村松浜、笹口浜、中村浜、桃崎浜とその場所の呼び名が今でも健在なのだが、地図で下から数えてどういう地理的配列なのか今だ自信がない。
それだけこの歳になるまで関心が無かったのだろうか。
残念であるが事実である。
だから、こうしてその地を訪ねてみると、どことなく異郷にやって来た思いがする。
僕の生まれた町の浜という親密感はこれっぽっちも感じない。
思い出を蘇らせるものでもあれば、また違った感覚に包まれるかも知れないが。
なぜなのだろう。
風のにおい
桃崎浜を歩いた。
風雪、飛び砂を防ぐ番屋の板塀が北風に震えていた。
その時感じたのが「風のにおい」。
「浜の味」とでも言おうか。
およそ日常生活の中では感じることのない浜風のにおいや味がグルグル渦を巻いていたのでありまして、ラジオの音が聞こえてきてそれが僕を現実世界に引き戻してくれたのでした。
写真
他人はともかく僕はクソがつくほどこの写真を気に入っている。
自己満足の世界である。
だから、他人がどう評価しようが「それが、なに?」。
11月8日撮影 胎内市
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