ACROS100Ⅱ Ai-Micro Nikkor 105f/4 NikonF3
鼻っ面から口元にかけての白く丸い帯が妙に可愛い。ジョッキに注いだビールをグビグビ煽って、プッファ~と息をついたその時って口の周りに泡が付いてるでしょ。
どうしてもソレを連想してしまう。
海辺の公園、その防風林の中を散策中に幾度か見かけたことがあって、その愛くるしい顔つきにカメラを構えてみたものの、近づくと近づいた分だけ遠のく。
生憎カメラに付けたレンズは40㍉で準広角タイプ。
とてもじゃないが構図の中では小さすぎて、すぐに写浴を失せてしまっていた。
改めて105㍉を持ちだして出掛けると今度は姿が見えない。
その繰り返しが何度かあったかな。
ある日、近くの寺の境内に猫用の餌皿が二つあるのを見つけた。
もしかすると、あの猫もここにいる?
晴れた日に頻繁に訪ねるようになって、とうとうそこで再会した訳だ。
写真は再会時にパシャリしたもの。
此方は嬉しくてドキドキ、でも彼方は面倒くさそう。
残念ながらブレている。
全部で13枚撮影してて、中にはキッチリ映っているのもあるが、猫の表情とか姿それに構図面ではこのカットが一番いいので掲載してみた。
次回はちゃんと三脚立てて臨んでみたいと思う。
捨て猫
境内で居合わせた落ち葉を掃いているお年寄りに尋ねたところ、捨て猫との返事。
合わせて3匹居るという。
一番小さく若いこの子は先代の猫が亡くなってから寺に姿を現すようになったらしい。
「餌でもあげてるの」と餌皿を指さして聞いてみたんだが、聞こえないのか「ほかに白いのと黒いのがいる でも黒いのは最近見かけねえなぁ~ 何処行ってんだか」と。
人慣れしてるのか「ニャァ~」と鳴いて、此方を見つめた。
「よしよし お前はカワユイッチュ!」と中腰姿で近づくも、やっぱり遠のく。
捨てられた遠い過去の出来事でもトラウマになっているのかな。
人を惹きつける顔つきと鳴き声なのに、心の中はまだまだ複雑なんだろうと考える。
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