NHK/BSで放送された『失われた色を求めて~植物染め・伝統100色を今の世に~』の録画を繰り返し観ている。
侘びた色から鮮烈で目を見張る色まで古来日本人が付けた名前は300とも400とも言われ、その数の多さは世界に類が無いという。
そのほとんどの色が植物染め。花、葉、茎、根・・すべて染材に利用する。
伝統色【日本茜(にほん赤)】なんて同名の植物の根っ子を揉んだ染み汁にさらに米を加える。米は黄色だけ吸い取り、鮮烈な赤だけ残るのだという。
おったまげ~な技術が数百年も前に確立されていた。
明治以降、化学染料が使われるようになったが、植物染めの方が遙かに風合いや保存性に勝るという。室町時代の兜に用いられた日本茜なんて溜め息が出るもんね。
植物から日本の色を生み出し、それぞれに染みいるような風合いある名前をつける。日本人の感性の豊かさには感服します。
人々が暮らすその地域の伝統や風土が深く関わっているんだろうな。
胎内市・飯角【ほたるの里】
写真は此所の駐車場を取り囲む公園樹の実。
日本の伝統色【木枯茶(こがれちゃ)】を思い浮かべるような侘びた風合いが目を引きました。
曇り空で、地面にレフ板敷いてパシャリやっています。実(まさか蕾じゃないよね)が重ならない撮影高にちょっち気を遣ったかな。
背景のうす黄緑色は川沿いのアジサイの残り葉。灰色は農道。
この木はなんだろう?何処かで見かけているはずだ。でも名前が分からない。
*名前:夏椿(シャラノキ)!
RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/4s(f値4、1/40ss) NikonF5 胎内市 12月上旬撮影
この記事へのコメントはありません。