越後村上の珍味(?)『鮭の酒びたし』になる干し鮭。
三面川を遡上してきた♂鮭を厳選し(どう選ぶんじゃ?)、内臓とって塩擦り込んで漬けて、雨に打たせ、風に晒し、半年干すとこんな感じに仕上がるみたいだ。
今年の鮭が獲れだす頃に干し終わる。
鮭はもはやモンスターレベル、グロテスクで恐怖すら覚える。
こんなのが天井から数えきれないほどぶら下がってる。夜・・闇の中でライトに照らし浮かび上がった光景にギョッとして腰を抜かしションベン漏らすだろう。
こりゃぁ、完全に俺の脳裏に刷り込まれた。
近い将来『鮭の酒びたし』を頂く機会が間違いなくやって来るだろう。お猪口に注がれた大洋盛りを一口飲んでこのミイラ顔を思い出してる俺が見える。
14日・村上
15日は肌寒い日
撮影当日は秋晴れ。翌日は一転した。
未明に寒さで布団を手繰り寄せた記憶あり。幾分白んだ部屋の窓に雨が当たっていた。戸締りしていない窓ガラスが時折りカタカタ音をたてる。風が出てていた。
眠たいが眠れない。
布団を畳んで窓から差し込む明かりで『日本沈没』を読む。
が、長続きしない。
雨の時はそれなりに撮れるモノがある・・と次第に気持ちが傾いていく。撮るべき対象が定まらないまま車であてもなく出掛ける(ガソリンを無駄に消費している)。
車を走らせるも、何を撮りたいか頭に浮かばない。
家に戻る。
前日撮影した鮭のRAW画像をJPEG変換することにした。
「ミイラ」「恐怖」「畏怖」・・イメージがそんなだからモノクロでガバッと。
どうしたら黒が締まるのだろうか
それが思うような仕上がりにならない。カメラのモニター画面では良くても机上のパソコン画面で見ると全然ダメ。暗い部分が煤みたいにドス黒く潰れたりする。
中庸の黒、奇麗な黒の「締まり」が現れない。
(いろんなBWモードでやってんだけどね)
結局、気に入る画像は一つも出来上がらなかった。
これは撮影時の条件だろうか。
窓から差し込む陽と柱の取り付けられた電球。その中で撮影した。
でも、そこのどこが悪いのか?
強いて言うなら、撮影時の露出設定か?
出目数値に対し‐1.3ぐらいの露出だ。現像時はこの数値を逆に持ち上げ±0にしてる。この機械的操作がマズイのだろうか。明るい場所で思いっきりアンダーで撮った時の「黒の締まり」が出ない。
ん・・やはり撮影時の光の塩梅が原因なのか?
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