acros100Ⅱ cosina voigtlander ultron 40f2sl2s nikonf3
既に製造中止となって15年以上、もう修理はダメよなフィルムスキャナー・ニコンED-Vでtif画像でスキャンし、フォトショップ・エレメント9というこれまた時代遅れな画像編集ソフトでフィルムの“枠”を切り取って、長辺950pixel・jpg画像にしました。
新潟市・白山神社近くの路地裏です。
長屋ですね。
良い雰囲気ありましたけど、この路地を抜けて向こうへ行くのは気が引けて、入り口部分でモジモジしてたら、陽がパァ~と明るく射してきて、すかさずパシャリしたんです。
フィルムは富士のACROS100Ⅱ。
現像データ:D-76原液 19℃ 7分40秒 二浴定着:1回目10分、2回目8分 定着後の水洗い・攪拌時間:1時間(水洗い促進剤途中で使用)
嬉しい
悉く失敗していたフィルムなのに3本連続して現像に成功しました(写真は2本目の)。
これは快挙だ。
作業工程はまだまだ粗いかも知れませんけど、フィルムスキャナーが僕の現像したネガを「フィルム」と認識してくれたのは、飛び上がらんばかりに嬉しかったです。
1本ならまぐれもあり得るな・・と。
3本連続ならACROS100Ⅱの現像方法はこれでいい・・確認したのでした。
よその方から見れば笑いの対象ですが、リバーサルフィルム命・・でやって来た僕がモノクロフィルムの自家現像に挑戦し、それがほぼ出来た。これはどう考えても「成長したなぁ~」と自分を褒めたい。
現像成功
SNSで知り合った方々の助言が効いてます。
体に染みいるまで時間がかかったけど、活字という教科書以上でした。
経過
失敗したネガを全てビュアーに載せて、お店に出して出来上がったネガとを比べる。
一目瞭然。
「ドス黒い」のと「クッキリ透明」。
この違いはなんだろう・・? はてな状態ですね。
そのうち問題が現像工程での「定着」に行きつき、クリアリングタイムの意味をようやく理解し、その通りにやったつもりがまたしてもアウト、撃沈でございます。
この時点では「その通り」が「その通り」でないことに気が付いていない。
失敗フィルムは増えていくばかり。
しばらくして「水洗い」が不完全?・・と気が付いた。
水洗い時間を長くした。
現像が出来上がる・・やっぱり失敗。
けれども前回失敗したネガと比べるとベロ(画像じゃない部分、コマとコマの間とか)のグレー色が若干薄くなっているのに気づき始めたんだ。
攪拌?
次のフィルムでは「攪拌作業」を意識した。
結果、失敗。
でもベロのグレー色がさらに薄くなったような・・。
もう一度SNS上で助言を頂いた言葉の意味を考えてみた。
夢にまで出てきたもんなぁ~。
「(グレー色が濃いのは)増感色素が残っているからです 増感色素は水洗いで抜けます ただタンクに水を流し込んでもダメです」・・この意味は何だろう?となって。
併せて「新タイプのフィルムは定着・水洗がよりシビア」なんていう話を聞く。
両者の意図した事はなにか?
定着時間はある程度突き詰めてきたし、その間の攪拌もなんとか・・。
やっぱり「水洗い」「攪拌」・・これだなと。
それでこの両者の作業時間を従来の2倍にしてみた。
流す水の量も増やした。
「攪拌」も入念に丁寧に。タンクの中のリールが回転している・・それを意識した。
出来た。
風呂場にネガを吊した時に「アッ!」となって。
ネガのベロの部分とかが抜けてる!
定着作業後の「水洗い」と「攪拌」の重要さを肌で感じた瞬間です。
今思うにACROS100Ⅱの連続現像失敗でよく腐らなかったなぁ。
KodakのT-MAX100を使用してみたのも新たな発見(フィルムによる描写の違い)。
色々と試行錯誤しました。
そんな中で皆さま方からお力添えがどんなにためになったか。
感謝申し上げます。
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