閉鎖病棟に向かう長い廊下は心を沈めるに十分過ぎるほどの効果があった。廊下の入り口で立ち止まる。だが、この先、鍵のかかった鉄の扉の向こうで娘は泣いている。
前に進む気力は浮かぶ娘の姿が後押しした。私も自然と涙が溢れた。すれ違う看護師達に悟られないよう顔をそむけて歩いた。どれだけここに来ればいいのだろう。
およそ僕ら家族には縁のない場所と。其処をトボトボと歩いている。
一週に2度は出入りしていた。
娘には会えないのだが、娘との距離を少しでも縮めたい。
*掲載後に写真を差し替えている
閉鎖病棟に向かう長い廊下は心を沈めるに十分過ぎるほどの効果があった。廊下の入り口で立ち止まる。だが、この先、鍵のかかった鉄の扉の向こうで娘は泣いている。
前に進む気力は浮かぶ娘の姿が後押しした。私も自然と涙が溢れた。すれ違う看護師達に悟られないよう顔をそむけて歩いた。どれだけここに来ればいいのだろう。
およそ僕ら家族には縁のない場所と。其処をトボトボと歩いている。
一週に2度は出入りしていた。
娘には会えないのだが、娘との距離を少しでも縮めたい。
*掲載後に写真を差し替えている
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