木陰のベンチに座って長い間本を読んでいた男性。建物の中にいるより信濃川の河川敷でゆったりした時間を過ごすにはうってつけの時間帯だった。喧噪も気にならない午後3時。
女房はこの建物のどこかで要約筆記の仕事をしていた。アタイはそのアッシーである。もっとも、此処で新潟県展が開催中。迎えの時間よりチョイ早めにやってきて700円払って鑑賞した。
すべての部門が仕切りを介して同じフロアーに展示されていたが、アタイは写真部門だけ、それも超足早に回った。未練を一刻も早く断ち切るためだった。
今回はリベンジするつもりだった。写真もある程度は選定していた。だが、女房よりストップがかかった。作品制作と出品に2万近くかかるからだ。
引っ越し等の理由で今回は見送りとなったのだ。余計な金は使いたくない・・が理由である。
ところが土壇場で引っ越しは中止となり、なんと県展に応募してもよいとなる。直ぐになじみのカメラ屋へ出向く。しかしタッチの差で製作は間に合わないとわかり、応募を諦めた経緯がある。
もしかすると、この作品群の中にアタイの写真もあったりして・・身の程を知らない男の妄想はとどまることを知らない。自惚れは死んでも治りそうもない。
頭の中のゴチャゴチャを整理するには会場を後にするしかなかった。
作品はパッと見だったが、県展賞同等に印象に残った写真が1枚あった。
モノクロ写真で『追憶』だったかな。荒野にさびれた自動車が・・。あれはいいなぁ~としばらく立ち止まって眼鏡を外して隅々まで見入ってしまいました。
外の風に吹かれる
川風が気持ちよい。歩くと汗ばむほどなんだけど。そこでこの写真を撮っている。どんなところで読書してるのか、わかるような構図にしてる。
ここへやってくる前に自宅でモノクロフィルムの現像をしている。
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