ACROS100Ⅱ Ai-Micro Nikkor 55f/2.8s NikonF3
寒い朝でした。
風は僅かだし、雲は遠く稜線以外全天を覆っているし、放射冷却は起きそうもないから意外に暖かな夜明けを迎えるんじゃないだろうか・・そう踏んでいた分だけ寒さが堪えました。
沼潟を見下ろす土手沿いには僕を含めて3人のみ。それもおおよそ30メートルほどの間隔で立っている。此処はいつもそう。コロナ感染拡大防止で出足が鈍いんじゃない。
潟は波一つなく鏡のように上空の雲を映し出していました。水面をじっと眺めていると、雲がその形を崩すことなく西から東へとゆっくり流れていくのがわかるのです。
僕は急いで自身のお気に入りのポイントに座り込んでカメラをセットする。いつの間にか白んだ沼はまだまだ夢の途中のような表情を見せている。
いまのうちに、静かに眠ったままのうちに・・
・・そう思って三脚を立てたのになぁ・・。
風が、風が、出てきたんだ。
頬を撫でるような風でも湖面はまるでニキビ面。
「まだ春は遠いんだよ・・」そんな感じでハラリと冷たく吹き寄せてきた。
7日撮影:福島潟
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