ACROS 100Ⅱ cosina voigtlander ultron 40f2sl2s NikonF3
相当な年月を経たトタン壁を見た。
海に近い砂道を抜け草薮を抜け松林を抜けた途端にトタンがあった。
なんだか継ぎ接ぎだらけ。
壁をなす一枚一枚がそれぞれ腐食による趣ある色合い。
その重なりも実にそそる。
”ダーメージ”なんていうタイトルが頭に浮かぶ。
同時にリバーサルフィルムで色調を抑え気味に撮影するといいんでねえか、それも雨降りで雨膜に覆われている時の眺めは・・オォ~実に素敵だ。
とりあえず携えていたモノクロフィルムでパシャリした。
あっ、これもいいな。
取って付けたような真新しい戸手がアクセント、ミソ、薬味、隠し味。
コロナ対策
家の近くの総合病院へ定期健診に行った。ほぼ半日、檻の中にいた。
入り口で病院スタッフが検温、聞き取り調査する。
「ここ2週間以内に首都圏に行ったり、首都圏の方と会ったりしましたか」あっち側
「はい」こっち
・・以下、スタッフと私の掛け合い・・
「行ったのですか」
「向こうからやって来た人と会いました」
「お仕事ですか」
「いいえ、通夜に参列しました」
「会話したり会食は?」
「しました」
「一寸待っててください」
そうしてしばらく待っているとフェイスシールドと防護服姿の別のスタッフが現れた。
「このご時世、協力お願いします」
それから僕は特別な待合室に通された(通常の待合室を衝立で仕切りかつ部屋の隅で頭上に空調器がガンガン作動中・・これも仕方ない・・そう悟る私)。
予約時間がとっくに過ぎた。
だが待っても呼び出しがない。
ようやく僕の番号がスピーカーから流れた時にはフロアーには私ひとり。
診察室に入ると、あれまっ!
先生が、女医さんが・・ダース・ベイダー的無敵武装。
とてつもない防具姿!
「ゴメンナサイね、こんな格好で 診察も最後にさせていただきました」
「あっ、いいっす 気にしないでください」
仰天して戸惑う私はこれしか言葉が出ない。
その風貌は相手の反論をねじ伏せるだけの迫力があった。
そうやって問診が始まったが、始まったら終わった。
看護師が診療明細を持ってきた。
「これは受付に私が出しておきます 支払はせずに今日はこのままお帰りください 2週間後になにもなかったら 面倒かも知れませんが いらして 受付に申し出てお支払いお願いします」
・・と、こんなことがあったと職場の女の子(かつての)に話したら、
「言っちゃったの、真面目に応えたの! アッチャ~」と。
不特定多数の集まる病院での対策は何処もこんな感じらしい。
外来患者も「心得たもんだ」対応をしているらしい・・・。
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