30日も仕事である。
忘年会も、新年会も我々の業界ではそんな言葉は存在しない。この時期は寒さが厳しく、仕分けする手もかじかんで、つい息を吹きかけたくなる。
リフトのライトに照らされて、右に左に湯気を上げながら動き回る同僚らを見ていると、「経済の屋台骨を支えているのは我々なのに」と、思う。
なのに賃金は安い、仕事は長時間、働く環境は文字通り雨ざらし・・・いつからこの業界こんなになった?・・・考えてみた。
「ご苦労様です」「お疲れ様です」・・一生懸命に働く姿には頭がる。
身体がギンギンに冷えて固まって、家に戻って、風呂に浸かって目を閉じる。寝入りそうになって目を開ける。すると、湯気がゆらいでいるんだな。
ちょうど、鳥屋野潟の春霞のように、静かに、ゆっくりと、ゆらいでいる。
RVP100 AI Micro-Nikkor 55 f/2.8s NikonF5 再掲載です
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