キタテハ 秋型バージョン・『フィルムの落とし穴』その2

以前、“フィルム写真の落とし穴”について書いたことがある。デジタルカメラと違って、撮った写真をその場ですぐに確認出来ないところにそれは潜んでいる。

現像の仕上がりまでの間に自分の都合の良いような妄想がだんだん膨らんでいって、いつの間にか頭の中ですり替えられた「虚像」を信じ込んでいる。

ミヤマアカネを狂ったように撮影した2本のスリーブを受け取って、自分のイメージした光り周り、構図通りか確かめようとビューアーに載せたその瞬間に、もう二度と見たくなくなった。

フィルム写真の落とし穴にどっぷりとはまり込んでいた自分に気づき、もう1本のスリーブを確認するまでも無く、押し入れに仕舞い込んでしまった。

あまりにも情けない。冷静に落ち着いて眠りたいが、眠れない。狂ったように撮影した・・なんて・・意味が違うな・・と。対象に捕らわれすぎて、周りが全く見えてなかっただけだった。

話は替わって、掲載写真は10月10日、福島潟で撮影したキタテハ。

以前もこの地でキタテハを撮っているが、躯の色合いがなんか違う感じ。

発生時期により「夏型」と「秋型」があるのは聞いてはいたが、これは「秋型」に分類されるのだろうか。私は「秋型」とみているのだが。

手持ち撮影。ブレを少なくしようと解放で撮影している。

RVP100 AI Micro-Nikkor 105 f/4s NikonF5

*赤文字:「ミヤマトンボ」を「ミヤマアカネ」と修正

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燃える鳥屋野潟・2016年出勤前の朝焼け撮影、これにて終了

露の蝶・写真への思い入れが大きくなるほど評価がゆがむ

コメント

  1. おはようございます。
    デジタルでもこれは傑作と思ったのが、自宅でがっかりということはよくあります。
    出来上がりを妄想しながら待つことが出来るのがフィルムの良さとも・・・

    さて写真は翅のギザギザから判断するとキタテハの秋型でいいと思いました。
    このまま越冬する個体でしょうか。

    ミヤマトンボではなくミヤマアカネですね。

    • くわたろうさん、いつも助かります。
      ミヤマアカネ・・でしたね。あなたのブログにも・・トンボと書いような。
       デジタルでもガッカリ・・なんて書いてありますが、そうなんですか。
      ちょっと、そのへんのところ、経験無いので分かりませんが・・。
       腹が痛くなるぐらい露出を失敗しました。アンダーです、全てのコマが。
      「良い勉強になった」と言いたいが、立ち直れないぐらい悔しいです。

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