秋雨と紋白蝶・撮った瞬間から記憶に残るカットになる

知らぬ間に夜が明けて、気づけば目にするあらゆるものに色が乗っている。

足元の気配も分からぬまま、そぞろ歩いてはカモの眠りを邪魔したり、ふと立ち止まっては秋虫たちの単調で眠くなるような音色に耳を澄ましているうちに白んでいた。

写欲が全く沸いてこない。

暗く、どんよりした雲のせいかもしれないが、虫の音も止んだ。

辺りは静まりかえり、どことなく陰鬱な空気も漂ってきた。

雨だ。

雨がポツリ、ポツリ、暗い雨空から落ちてきた。

目にする湖面に波紋が所々で花開き、その間隔が狭まって、慌てて走り出す。

その途中で出会ったのがこの写真。雨に濡れたエノコログサにモンシロチョウがしがみついていた。気温が低いせいか、近づいても、そのまんまの姿勢でいる。

三脚をほぼ同じ高さ(60センチほど)に設定し、そ~と、パシャリ。背景がスッキリ抜ける部分をじっくり探しては、ゆっくりと、パシャ~。

RVP100 AI Micro-Nikkor105 f/4s NikonF5  9月19日撮影

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